何故?を考えるブログ。

トレーナー活動、施術を行うなかで、疑問を持たれた事に対する、説明やフォローアップをするためのブログです。

クセができた結果

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何千年もまえから、

体のクセを作り続ける事で、生き残り続けることができた。

 

体にクセをつけることを「適応」という。

 

海から始まった生命が、陸に上がり 、

手足が生えて猿になり

四本足だった猿から、2本足になった。

 

外部の環境に合わせて、適応を千年単位で、作り続けた結果「進化」した。

 

何故、2本足になったのか。

他の四本足の動物は、

足が早かったり、体が大きかったり、、、

要するに猿よりも強い。

 

他の動物に対抗するために、「道具」を使い、戦った。

 

2本足になったのは、手を自由に使い、生き残るため。

 

手を使う事で、道具の細かな加工が行える。

どんな武器なら、戦いやすいだろうか。

今度は、考えるために、「脳」が発達した。

 

そういう「適応」を繰り返して、

猿は人間となり、進化して、生き残った。

 

 

《まとめ》

適応を繰り返すと進化する。

 

 

体のクセは何故できる?2

体のクセは

その動作を覚えてしまったから。

 

と、前回書きました。

もう一つ何故を掘り下げます。

 

何故動作を覚え、癖付けをする必要があったのでしょうか? 

 

一言で言うと、

「生き残るため」です。

 

究極にクセのできない体は、

あらゆる動作を上達させる事ができない体です。

いつまでも生まれたての赤ちゃん状態です。

とても、生きられません。

 

 

 大人の場合で考えます。

 

利き手もクセの一種です。

 

利き手で、箸を持ってご飯を食べる時は、さほど疲れないと思います。

 

でも、反対の手では、疲れますよね?

余計な労力を使います。

 

クセを作ることのできない体の場合は、

毎日、毎日、どんな時でも上達しない反対の手で食事をする状態です。

 

何回やっても、上達しません。

 

ご飯が出てくる環境だったら、何とか生活はできるかもしれません。

 

が、上達しない手を使って、料理を毎日調理しなければならない環境だったら、、、とても生活できません。生きれません。

 

 

 クセを作れる

という能力は人間が生き残るために必要な能力の一つです。

 

《まとめ》

赤ちゃんは

赤ちゃんのままでは生き残ることはできない。

体のクセは何故できる?

クセはどうしてできるのかと言われると、、、

一言で言うと

「体がその動作を覚えてしまったから」

 

 

最近、こんなことを聞きました。

「ベビーベッドは部屋の隅に置くな」

 

ベッドを、部屋の隅に置くと

赤ちゃんは、声をかけられたときに、一方にしか体を捻らない状況になる。

そうすると、体に一方に捻るクセがつく。

 

もしも、ベビーベッドを置くときは

部屋の真ん中に、そして、両方から均等に声をかけて、と。

 

これは、極端な話ですが、

要するに、

産まれたときから、クセはできるということです。

 

 

人間の動きは

脳→神経→筋→骨  の順番で起こる。

 

脳で命令をして、神経がその伝達、筋肉が縮み、骨を引っ張って、動きができる。

 

筋肉につながる神経は、たくさん数がある。

 

 

体が動作を覚えるとき、

たくさんある神経の中から、同じところを安定して通るまでは

 

300回から500回かかると言われている。

この同じ神経を使うことがクセになるわけです。

 

そして、

悪いクセを取りたいとき(動きの再学習)には

3000回から5000回、別の動作を繰り返さなければいけないとされます。

 

 

また、正しい体の使い方をしないと怪我が増えるリスクがあります。

 

<まとめ> 

クセは産まれたときから作られる。

一度覚えた動作は修正するのは大変。

だけど、繰り返すことで修正できる。

 

 


 

 

 

柔軟性はなぜ大事?

 「ケガをしにくくなる」から、必要って聞いたよ。

 

多くの人がそう聞いていると思います。

実は、

体が硬くても、軟らかくても、ケガ・障害の発生率に直接の影響はありません。

 

1970年頃にアメリカのボブ・アンダーソンというトレーナーが

ストレッチに関する本を出版しました。

 

それ以降、ストレッチは全世界に広がっていきました。

(厳密には1920年過ぎに、インドからヨガが輸出されてから)

 

しかし、今に至るまでの研究で

「ストレッチがケガや障害を予防した」というものは皆無なんです。

 

 

え?じゃあ柔軟性は必要ないの?

 

いいえ。

「パフォーマンスを上げる」には

柔軟性は不可欠です。

 

どういうことか、やってみましょう。

 

<1回目>

仰向けに寝ます。

両足を伸ばします。

膝を曲げずに、片足を高く上げてみましょう。

力まずに、反動・勢いはつけずゆっくりと、です。

この時、もう一方の足は、床にまっすぐです。

 

意外と

上がらないものですよね。

これは、モモ裏やお尻の柔軟性が高ければ、より高く上がります。

 

 

<2回目>

同じことをやるのですが、

力を入れ上げられるところまで上げます。

そして、上げたところで維持します。

 

少し

疲れる感じありますか?

 

柔軟性が低いと、

元の状態にもどろうとする力が強く働きます。

様々な筋肉を使って、戻らないように「頑張ってます」

 

これでもかっ!てくらい、プルプル力を入れながら。

 

疲れますよね。

 

だけど、

サッカーのキックする時って、

今の頑張ったところより、大きく動かしてるはずです。

 

 

今の動作で、

柔軟性が低いということは、モモの後ろに

大リーグボール養成ギブス

つけてキックをしているようなことになります。

柔軟性が低い人ほど、強いギブスを。

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本物の養成ギブスは、

装着後にそれなりに得る成果があります。

 

しかし、柔軟性が低いことによるギブスは、疲れやすいだけ、、、。

 

 

 良いパフォーマンスには、柔軟性は大事です。

 

<まとめ>

・柔軟性は良いパフォーマンスのためには必要。

・実は柔軟性の低さとケガに関する「直接的」研究結果はほとんどない。

 

△柔軟性が低い→ケガをする

〇柔軟性が低い→疲れやすい→体が無理をする→ケガにつながりやすい

という考え方を、私はします。