何故?を考えるブログ。

トレーナー活動、施術を行うなかで、疑問を持たれた事に対する、説明やフォローアップをするためのブログです。

柔軟性はなぜ大事?

 「ケガをしにくくなる」から、必要って聞いたよ。

 

多くの人がそう聞いていると思います。

実は、

体が硬くても、軟らかくても、ケガ・障害の発生率に直接の影響はありません。

 

1970年頃にアメリカのボブ・アンダーソンというトレーナーが

ストレッチに関する本を出版しました。

 

それ以降、ストレッチは全世界に広がっていきました。

(厳密には1920年過ぎに、インドからヨガが輸出されてから)

 

しかし、今に至るまでの研究で

「ストレッチがケガや障害を予防した」というものは皆無なんです。

 

 

え?じゃあ柔軟性は必要ないの?

 

いいえ。

「パフォーマンスを上げる」には

柔軟性は不可欠です。

 

どういうことか、やってみましょう。

 

<1回目>

仰向けに寝ます。

両足を伸ばします。

膝を曲げずに、片足を高く上げてみましょう。

力まずに、反動・勢いはつけずゆっくりと、です。

この時、もう一方の足は、床にまっすぐです。

 

意外と

上がらないものですよね。

これは、モモ裏やお尻の柔軟性が高ければ、より高く上がります。

 

 

<2回目>

同じことをやるのですが、

力を入れ上げられるところまで上げます。

そして、上げたところで維持します。

 

少し

疲れる感じありますか?

 

柔軟性が低いと、

元の状態にもどろうとする力が強く働きます。

様々な筋肉を使って、戻らないように「頑張ってます」

 

これでもかっ!てくらい、プルプル力を入れながら。

 

疲れますよね。

 

だけど、

サッカーのキックする時って、

今の頑張ったところより、大きく動かしてるはずです。

 

 

今の動作で、

柔軟性が低いということは、モモの後ろに

大リーグボール養成ギブス

つけてキックをしているようなことになります。

柔軟性が低い人ほど、強いギブスを。

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本物の養成ギブスは、

装着後にそれなりに得る成果があります。

 

しかし、柔軟性が低いことによるギブスは、疲れやすいだけ、、、。

 

 

 良いパフォーマンスには、柔軟性は大事です。

 

<まとめ>

・柔軟性は良いパフォーマンスのためには必要。

・実は柔軟性の低さとケガに関する「直接的」研究結果はほとんどない。

 

△柔軟性が低い→ケガをする

〇柔軟性が低い→疲れやすい→体が無理をする→ケガにつながりやすい

という考え方を、私はします。